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日本画の描き方

 


 

はじめに:日本画とは?その描き方を学ぼう

日本画は、古くから日本で描かれてきた伝統的な絵のスタイルです。日本独特の技法や道具を使って描かれる日本画は、現代のクレヨンや水彩絵の具とは違った魅力があります。この記事では、日本画の基本的な描き方や、使用する道具についてわかりやすく解説します。小学生でも楽しんで日本画に挑戦できるように、ステップごとに詳しく説明していきます。ぜひ、この日本画の描き方ガイドを参考にして、日本画に挑戦してみてください!

 

 


 

 

日本画を描くために必要な道具

日本画の描き方には、西洋画とは異なる特別な道具が必要です。以下では、日本画を描く際に欠かせない道具を詳しく説明します。

 

和紙(わし)や絹(きぬ)

まず、日本画を描くためには「和紙」や「絹」を使います。和紙は日本伝統の手作り紙で、薄くても非常に丈夫です。一方、絹は滑らかな質感で、光沢があり、豪華な仕上がりになります。和紙や絹は絵の具を吸い込み、柔らかな風合いを持つ日本画を作り出すのに最適な素材です。

 

岩絵の具(いわえのぐ)

日本画の特徴の一つは、絵の具として「岩絵の具」を使用する点です。岩絵の具は、鉱物や貝殻を砕いて粉末状にした絵の具で、鮮やかで透明感のある色を出すことができます。この岩絵の具を使用することで、日本画ならではの深みのある色彩が生まれます。

 

膠(にかわ)を使った岩絵の具の使い方

岩絵の具を使う際には、「膠(にかわ)」という動物由来の接着剤を混ぜて使います。膠は、和紙や絹に絵の具を定着させるための重要な役割を果たします。膠を適量溶かして岩絵の具に混ぜることで、絵の具がしっかりと紙や絹にくっつき、色の光沢や質感が安定します。

 

 

墨(すみ)

墨は、日本画において線を引いたり、陰影をつけたりするのに使います。墨を水で溶かして濃淡を調整しながら、筆を使って線や影を描くことで、立体感を表現します。特に「水墨画(すいぼくが)」という日本画スタイルでは、墨のみで自然や風景が描かれます。

 

筆(ふで)

日本画を描くためには、「筆」を使います。日本画用の筆は、動物の毛を使った柔らかいものが多く、細い線から太い線まで自由自在に描けます。筆の使い方によって、繊細な表現や力強い線を描くことができるので、練習を重ねることが重要です。

 

 


 

日本画の描き方のステップ

次に、日本画の描き方を具体的に解説していきます。膠と岩絵の具の準備を含めた手順を紹介します。

 

ステップ1: 下絵(したえ)を描く

最初に「下絵」を描きます。これは、絵全体のバランスを決めるために鉛筆で軽く描くものです。

 

ステップ2: 和紙を木製パネルに水張り(みずばり)する

下絵が完成したら、パネルの大きさを決めて和紙や絹を水張りします。すぐに乾くよう晴れた日に行います。

 

ステップ3: 下絵(したえ)を和紙に転写する

次にチャコペーパーで「下絵」を和紙に転写します。カーボン紙でも転写可能ですが油性のため、下地を塗ったあとも残りやすいです。

 

ステップ4: 膠を溶かす

岩絵の具を使う前に、膠を水で溶かして液体状にします。膠は湯煎(ゆせん)でゆっくり溶かすのがポイントです。溶けた膠を岩絵の具に少しずつ混ぜることで、絵の具が和紙や絹にしっかりと定着します。膠の量は、硬すぎず柔らかすぎないように適度に調整することが重要です。

 

 

ステップ5:墨で輪郭線を描く

下絵ができたら、墨を使って絵の輪郭線を描いていきます。墨の濃さや筆の使い方を工夫して、太い線や細い線を描き分けることで、絵に立体感や動きを与えます。輪郭線を描くことは、日本画の重要なステップです。

 

 

ステップ6: 下地を塗る

胡粉(ごふん)を画面全体に塗ります。色の発色をよくする為に大事な工程です。

 

ステップ7: 岩絵の具で色を塗る

次に、岩絵の具で色を塗ります。まずは薄い色から塗り始め、少しずつ濃い色を重ねていきます。岩絵の具は水で溶かして使うため、最初は水を多めにして薄く塗り、乾いたら次の層を重ねます。こうして重ね塗りをすることで、日本画ならではの奥深い色合いが完成します。

 

ステップ8: 金や銀を使った仕上げ

最後に、金箔や銀箔を使って絵を豪華に仕上げることもできます。金や銀を使うと、絵に特別な輝きが加わり、華やかな印象を与えます。この工程は、特別な技術が必要ですが、完成したときの美しさは格別です。

 

 

日本画を描くときのコツ

最後に、日本画を描く際のコツをいくつか紹介します。

 

ゆっくり丁寧に描く

日本画は、急いで描かず、ゆっくりと丁寧に進めることが大切です。膠と岩絵の具を使った重ね塗りの工程では、乾かしながら少しずつ色を重ねていくことで、美しい仕上がりになります。

 

線を大切にする

日本画では、墨で描く「線」が非常に重要です。筆の力加減を工夫して、太さや強弱をつけることで、絵に立体感や躍動感を与えることができます。線の美しさを意識して描くことで、より素晴らしい日本画が完成します。

 

 

日本画を通してアートを楽しもう

日本画の描き方には、手順や技術が多く、初めての方にとっては挑戦的かもしれません。しかし、一つひとつの工程を大切にしながら進めることで、完成した時にはその美しさに感動するはずです。また、日本画は描いている間、心を落ち着けて集中する時間を楽しむことができる芸術でもあります。

これから日本画に挑戦するみなさんも、ぜひゆっくりと時間をかけて自分なりの作品を作り上げてください。最初は小さな作品から始めてみてもいいですし、自然の風景や好きなモチーフを描いてみるのも楽しいですよ。日本の美しい伝統文化を感じながら、自分だけの日本画を描き上げる喜びを味わってください!

 

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回遊芸術家。1986年生まれ兵庫県出身。日本画ワークショップ開催など...|LET IT HAPPEN_アンアスフラワー制作,関連グッズ販売。お金の価値を問い直す価値交換を経て直感に赴くまま呼ばれるまま世界各地に飛んでいきます。

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