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強気な繊細さんの落とし穴

 

「繊細さん」「HSP」などと言われる、周りの空気に敏感な人。

 

これからの時代、その感受性は大きな力になっていくのではないかと思っている。

一方で、自分は繊細とは正反対だと思っている人も多い。

 

実は、私もそうだった。

 

会社員時代の私は、リーダーシップを取る「強い人間」として評価されていた。

 

しかし、退職後は作品制作と自己対話を続けるなかで、少しずつ気づいた。

 

私は思っていた以上に、人や場の空気を細かく感じ取っている人間だった。

 

そのことを決定づけたのは、友人との何気ない会話だった。

 

私が長々と内面の話をしていると、返ってくる言葉は驚くほどシンプルだった。

 

もちろん、それが悪いわけではない。

 

ただ、その瞬間、「自分はこんなにも細かな違いを感じ取っていたのか」と初めて自覚した。

 

そして同時に、そんな繊細な自分を、ずっと置き去りにしてきたことにも気づいた。

 

 

本当は繊細なのに、「強くあらねば」と思い込み、自分自身に一番厳しく接していた。

 

 

そのため、周りに「強い人間」であると演じると同時に、繊細な自分をを冗談めいて、主張していた。

その冗談めいて主張することは、実は何より自分を置き去りにする言動だった。

 

そこで、自分自身をガラス細工のように扱うことを始めた。

 

すると、ひとつ面白いことが起きた。

 

私は「仮想敵」をつくっていたのではなく、「仮想味方」が足りなかっただけだった。

 

自分の中に味方ができると、不思議と周りへ理解を求める必要がなくなる。

 

安心は、外から与えられるものではなく、自分の内側で育てることもできる。

 

そして、自分を大切に扱えるようになると、不思議なくらい、大切な人のことも同じように扱えるようになる。

 

繊細さは、弱さではない。

 

世界を細やかに感じ取れる、一つの才能なのだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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